一般社団法人 カギの110番・カギの救急車

鍵の出来るまで

家の鍵や車・バイクの鍵、金庫の鍵、ロッカーや机・スーツケースなど私たちの周りには色々なところで鍵が使われています。普段、何気なく使っている鍵ですが、ひとつずつ形が違う鍵…どうやって作っているのでしょうか。
今回、dormakaba(旧 日本カバ社)にご協力いただき鍵の出来るまでをご紹介いたします。

カギの作製

鍵の設計

鍵の編成(鍵のくぼみ)を1本ずつコンピュータで設計

※Kaba star plusの理論鍵違いは約2兆2000億通りになります

鍵の切削

ひとつひとつ異なる編成(鍵のくぼみ)データをスイス製高精度キー切削専用マシンが読み込んで削る深さや角度など正確に切削

出来上がった鍵の検査

高精度キー切削専用マシンで切削した鍵のくぼみを一つずつ1/100mmの高精度で検査





シリンダー(鍵穴)の作製

シリンダーの組み立て

コンピュータで設計されたキー編成(鍵のくぼみ)を元にひとつひとつ手作業で組み立て
小さなバネやピンなどのパーツがたくさんあり、非常に細かい作業になります。

シリンダーの検査

キー切削専用マシンで切削した鍵が正常に回転するか、組み立てたシリンダーで一つずつ確認

最終組み立て

検査をパスしたシリンダーにパーツを取り付け、最終の組み立て

梱包作業

組み立てが終了したシリンダーを綺麗に梱包して完成

非常に精密なシリンダーもひとつひとつ手作業で丁寧に組み立てられています。
快適にご使用いただくために
定期的なメンテナンスをおすすめします。
また、長期間安全に使用していただくため、日本ロック工業会では錠の耐用年数
一般錠10年/電気錠7年と制定しています。
命や財産を守る大切な鍵…この機会に一度見直されてはいかがでしょうか

 

今回、製造工程をご紹介したシリンダー

メーカー dormakaba 
 名称  カバスター プラス
カギ本数 5本
カギ違い数 2兆2000億通り
防犯性能
CP認定あり
溶解耐久性能
専用解錠工具対策
バンピング対策
耐カギ穴壊し性能 10分以上
耐ピッキング性能 10分以上


【特 徴】

  • キー番号の鍵登録システムで不正なスペアキーの作製を防止
  • 進化する不正開錠に対応、次世代ピンタンブラー方式を採用
  • 1/100mmの高精度切削技術(特許)により、dormakaba社以外での不正コピーを防止
  • 使いやすいリバーシブルキーと挿入しやすいスリバチ状のカギ穴を採用
  • MIWA・GOAL・SHOWA等、主要ロックメーカーの錠前と交換可能
  • 合鍵は安心のメーカー発注



ご協力いただいた会社のご案内

dormakaba Japan株式会社(旧 日本カバ株式会社)

〒236-0004 神奈川県横浜市金沢区福浦1-3-11

精密機械工業が盛んな防犯立国スイスに誕生したKabaは、長い歴史と世界からの信頼を誇る世界60カ国以上で活躍するグローバルカンパニーです。

Kaba社の製品はヨーロッパはもちろん、アメリカ、アジアなどグローバルにシェアを広げ、スイスの銀行やルーブル美術館をはじめ、世界の空港、官公庁、オフィスビル、スタジアムなどさまざまな場所で採用されています。

キーシリンダーにおいては70年以上にも及ぶ経験を持ち、高精度切削技術によるディンプルキーと頑強なピンシリンダーを開発。日本でも30年以上に亘りシリンダーの開発と製造を行っています。

1934年に最初のリバーシブルディンプルキーを開発、また国内初の「鍵登録制度」を導入するなど、幅広く多様性に富んだセキュリティ製品とソリューションを取り扱っています。

2015年9月、ドイツのDorma社、スイスのKaba社が合併し、dorumakaba社が誕生しました。