一般社団法人 カギの110番・カギの救急車

鍵番号からの不正な合鍵作成を防ぐ方法

後を絶たない第三者による不正な合鍵作成 その対策とは

『SNSへアップした写真から鍵番号が流出…』
『机に置いた鍵を盗み見されてしまい…』

 合鍵を不正入手し不法侵入する事件が後を絶ちません。悪用されているのを承知でネット注文が可能としているカギ業者にも問題があるとは思いますが、違法ではないので防ぎようがありません。

 純正の鍵には鍵のメーカー名(MIWAやGOALなど)の他に、【鍵の番号(キーナンバー)】(アルファベットや数字の組み合わせ)が刻印されており、この鍵番号があればインターネット等で簡単に誰でも合鍵が作成されてしまいます。

 鍵番号からの不正な合鍵作成による事件は全国各地で相次いで発生しており、警視庁が発表する「平成28年の犯罪情勢」によると、平成19年は3.9%だった合鍵による不法侵入が平成28年は4.9%と増加、4階建以上の共同住宅の表出入口からの不法侵入では合鍵を利用した開錠が35.3%にもなるという調査結果になりました。

 ちょっとした隙にスマホでカギを撮影、鍵番号が手に入ればカギの所有者でない第三者でも簡単に合鍵が作れてしまいます。
 

合鍵作製時の「所有者確認」の課題と、鍵番号の重要性

 「カギの救急車グループ」では、お客様の安全・安心を第一に考え、合鍵作製は原則として店舗で鍵本体をお預かりして行います。お客様が鍵を直接お持ちになることが、ご本人のものである何よりの証明だと考えているためです。(カギの使用場所につながるような個人情報はお伺いしません)

 一方で、インターネット等では鍵番号(キーナンバー)だけで合鍵を注文できるサービスも存在します。こうしたサービスでは、免許証などで本人確認を行う場合があるようですが、実はこれだけでは「鍵の本当の所有者」であることの証明にはなりません。

 なぜなら、鍵メーカーも販売業者も、鍵番号と所有者の個人情報を紐づけて管理しているわけではないからです。そのため、注文者の身元は確認できても、その人が「その鍵を持つ正当な権利があるか」までは照合できないのが実情です。そればかりではなく、カギの使用場所を特定できる情報と一緒になってしまうため大変危険な状況となります。

 (くわしくは:合鍵をネット注文することの危険性とは

 この問題は、錠前取扱業者の全国組織である日本ロックセキュリティ協同組合でも指摘しており、「本人確認は、所有者の確認とはならない」と注意を促しています。

 だからこそ、私たちは鍵番号を「お財布と同じくらい大切な個人情報」と捉え、他人に知られないよう厳重に管理することを強く推奨いたします。

日本ロックセキュリティ協同組合:合鍵はカギの所有者しか注文できないんじゃないの!?

 

鍵に刻印された番号は鍵の種類や形状を表す大切な情報です。
鍵の取り扱いには十分注意し大切に保管していただくようご注意ください。

 

不正に合鍵を作られないための対策

【防犯対策①】普段使うのは「合鍵(複製キー)」にしましょう

 鍵番号の盗み見防止、鍵番号不正入手対策として、合鍵(複製キー)を作成し、普段は合鍵を使用していただくことをおすすめいたします
 鍵屋さんで作る合鍵には鍵番号は刻印されていません。万が一、他人に見られてもそこから勝手に合鍵を作成・ネット注文することはできません。

【防犯対策②】鍵番号(キーナンバー)はあなたの家のパスワード

 純正キーに書いてある「鍵番号」はあなたの家のパスワードです。むやみに持ち歩かずご自宅に大切に保管しておきましょう。

【防犯対策③】合鍵作成は店舗のある鍵屋さんで作成しましょう

 便利だからと言って大切な鍵をネット注文するのは大変危険です。どんな大企業でも情報漏洩が心配される現代において、カギの情報と個人情報(住所)が一緒に管理されてしまうのは大変危険です。また、ネット検索で出てきた鍵屋さんがサイトを見ただけでは信頼できる鍵屋さんかどうかわかりません。本当の鍵屋さんではないかもしれません。合鍵作成は店舗のある鍵屋さんで作成してください。

手軽に不正合鍵作成を防ぐのにオススメ!

 手軽に鍵番号の盗み見を防ぐセキュリティステッカー

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その他、事前に鍵を登録し、所有者以外には合鍵が作れない「鍵登録システム」など高セキュリティシリンダーに交換することも有効です。ぜひ「カギの救急車」にご相談ください。